大人気SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)が、ついに劇場公開から40周年を迎えました。
本作の魅力はタイムトラベルのワクワク感だけでなく、笑いあり、友情あり、家族愛ありと、世代を超えて愛される要素が詰め込まれている点です。
そして、日本での放映に欠かせないのが「吹替版」。実はこれまでに5つのバージョンが存在し、中には幻となった「織田裕二版」も…。今回は、それぞれの吹替版の魅力や違いを徹底解説します。
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の吹替版は5種類存在する理由
- 幻と呼ばれる「織田裕二版」の特徴と放送された背景
- 三ツ矢雄二版や山寺宏一版など、人気の吹替版の魅力
- 2025年の最新吹替版で宮野真守がマーティを演じるポイント
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の吹替版はなぜ5つも存在するのか?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、1985年の公開以来、世界中で愛され続けている名作SF映画です。
日本でもテレビ放送やソフト化のたびに異なる声優が起用され、これまでに5つの吹替バージョンが誕生しました。
なぜこれほど多くの吹替版が存在するのか、その理由を探っていきましょう。
40年の歴史が生んだ多様な吹替版
映画が長く愛されるほど、時代ごとに異なる視聴者層が生まれます。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の吹替版が複数存在する理由のひとつは、メディアの変遷です。
1980年代後半に地上波で初めて放送された際には、テレビ向けの吹替が制作されました。
その後、VHSやDVDの発売に伴い、新たな吹替が追加され、Blu-rayや配信版でもリニューアルが行われています。
新吹替版も登場!最新のマーティ役は誰?
2025年2月、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の最新吹替版が金曜ロードショーで放送されます。
この新バージョンでは、マーティ・マクフライ役を宮野真守さんが担当。
すでに多くのハリウッド映画やアニメで主演を務めている宮野さんが、新たな魅力を加えたマーティを演じます。
これにより、5つ目の吹替版が誕生することになりました。
「幻の織田裕二版」マーティとは?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の吹替版の中でも、特にレアなバージョンとして知られるのが、「織田裕二版」です。
1990年頃に一度だけ放送されたものの、現在ではソフト化されておらず、視聴する機会がほとんどありません。
なぜ「幻」と呼ばれるほど貴重な存在となったのか、その理由を探ります。
なぜ織田裕二版はレアなのか?
織田裕二さんがマーティ・マクフライの吹替を担当したのは、1990年にフジテレビで放送されたバージョンのみ。
当時すでに俳優として活躍していた織田さんは、若々しいエネルギッシュな演技でマーティを演じました。
しかし、このバージョンはその後の再放送やソフト化が一切行われず、視聴する手段が極めて限られています。
また、他の吹替版と比べてファンの間でも知名度が低いため、都市伝説のように語られることもあります。
実際に放送されたのはいつ?
織田裕二版の吹替が放送されたのは、1990年7月6日の「ゴールデン洋画劇場」(フジテレビ系)です。
当時はテレビ放送向けの吹替が制作されることが一般的で、一度きりの放送で終わることも珍しくありませんでした。
織田裕二版もその例にもれず、それ以降の放送や公式リリースが一切ないため、幻のバージョンとされるようになったのです。
現在では録画映像を持っているファンがごくわずかに存在するのみで、貴重な吹替版となっています。
最も人気の吹替版はどれ?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』には5つの吹替版が存在しますが、ファンの間で特に人気が高いのは三ツ矢雄二版と山寺宏一版の2つです。
どちらもそれぞれ異なる魅力を持ち、多くの視聴者に愛されています。
ここでは、この2つの吹替版について詳しく紹介します。
三ツ矢雄二版:初の地上波吹替でお馴染み
1989年にテレビ朝日系「日曜洋画劇場」で放送されたのが、三ツ矢雄二版です。
アニメ『タッチ』の上杉達也役などで知られる三ツ矢さんは、コメディ作品に定評があり、マーティの陽気でハイテンションな性格を見事に表現しました。
また、ドク役には俳優の穂積隆信さんが起用され、学園ドラマのような軽快な掛け合いが楽しめるのも特徴です。
この吹替版は長年テレビ放送の定番となり、世代を超えて親しまれています。
山寺宏一版:DVD世代の定番バージョン
2000年代以降のファンにとって馴染み深いのが、山寺宏一版の吹替です。
「七色の声を持つ男」として知られる山寺さんは、若々しくエネルギッシュなマーティを演じ、ファンの間で高い評価を得ています。
ドク役にはベテラン声優の青野武さんが起用され、映画の世界観に深みを加えました。
この吹替版はDVDやBlu-rayに収録されており、現在でも視聴しやすいことから、多くのファンに支持されています。
新吹替版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力
2025年2月、金曜ロードショーで新たな吹替版の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が放送されます。
これにより、5つ目の吹替版が誕生し、映画の新たな魅力を楽しめる機会となりました。
では、この最新吹替版のポイントを詳しく見ていきましょう。
金曜ロードショーで最新吹替版を放送
日本テレビ系「金曜ロードショー」では、2025年2月7日から3週連続で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを放送します。
特に注目すべきなのが、第1作目の新吹替版で、本編ノーカットで放送される点です。
これまでの吹替版を知るファンにとっても、新しい魅力が詰まったバージョンとなるでしょう。
宮野真守が演じる新たなマーティの魅力
今回の新吹替版でマーティ・マクフライを演じるのは、宮野真守さん。
宮野さんは『ファンタスティック・ビースト』シリーズや『シュガー・ラッシュ』など、数多くの海外映画の吹替を担当してきた実力派です。
若々しくテンションの高い演技が求められるマーティ役に、宮野さんの表現力がどのように活かされるのか、ファンの期待も高まっています。
また、ドク役には大塚明夫さんが起用され、映画の新たな魅力を引き出してくれることでしょう。
まとめ:あなたの好きな『BTTF』吹替版は?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の吹替版は、これまでに5つのバージョンが制作され、それぞれに異なる魅力があります。
三ツ矢雄二版や山寺宏一版は長年親しまれてきた定番の吹替版であり、織田裕二版は幻のレアバージョンとして話題になっています。
そして、2025年には宮野真守さんによる最新吹替版が登場し、新たなファン層を獲得することでしょう。
あなたにとって一番思い入れのある吹替版はどれでしょうか?
それぞれのバージョンの魅力を振り返りながら、自分にとってベストな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を楽しんでみてください。
40年経っても色あせないこの名作を、ぜひお好きな吹替版で堪能しましょう!
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は40周年を迎え、日本で5種類の吹替版が存在
- 最も人気の吹替版は「三ツ矢雄二版」と「山寺宏一版」
- 1990年にフジテレビで放送された「織田裕二版」は幻のレアバージョン
- 2025年の金曜ロードショーで宮野真守主演の最新吹替版が放送
- それぞれの吹替版には異なる魅力があり、視聴者の好みによって評価が分かれる
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