日銀が利上げ——このニュースを見た瞬間、多くの人の頭に浮かぶのは住宅ローンですが。
もうひとつ、じわっと効いてくるのが「預金金利」です。
ただ、ここも誤解されがち。
- 「利上げ=明日から預金が増える」ではない
- 「定期預金が一気に高金利になる」とも限らない
- でも、銀行はもう動き始めている
この記事でわかること
・日銀 利上げ 預金金利はどう動く?(普通預金・定期預金)
・日銀利上げ 銀行金利は「いつ」「どこが」変わる?
・結局、家計の“置き場所”はどうする?
日銀 利上げ 預金金利|まず結論:普通預金は「0.20%→0.30%」が一つの目安
日銀は2025年12月19日、短期金利(無担保コール翌日物)を0.75%程度で推移するよう促す方針へ変更しました(追加利上げ)。
この動きを受けて、メガバンクは普通預金金利の引き上げを発表しています。たとえば——
- 三菱UFJ銀行:円普通預金 0.20%→0.30%(改定日:2026年2月2日)
- 三井住友銀行:円普通預金 0.20%→0.30%(適用開始日:2026年2月2日)
- みずほ銀行:円普通預金 0.20%→0.30%(改定日:2026年2月2日)
ポイント
“日銀が上げた日”ではなく、銀行が公表した「適用開始日」から預金金利が変わります。
今回の例では、普通預金は2026年2月2日が一つの節目です。
日銀利上げ 銀行金利|「普通預金」と「定期預金」は動き方が違う
普通預金:まずは生活口座が“じわっと”動く
普通預金は、給与受取や引き落としに使われる“生活のインフラ”。
金利は上がっても、いきなり資産形成が加速するほどではないけど、「ゼロに近い」から「ちゃんと付く」へ空気が変わります。
定期預金:上がる可能性は高いが「詳細は後出し」になりやすい
今回のリリースでも、定期預金については「引き上げ予定」としつつ、改定後の水準や対象商品は確定後に案内という書き方が多いです。
だから結論:
「定期にすぐ飛びつく」より先に、まずは自分の銀行の“適用開始日”と“対象商品”を確認するのが正解です。
日銀 利上げ 銀行|結局いくら増える?(普通預金0.20%→0.30%の目安)
ここ、数字があると一気に腹落ちします。
普通預金が0.20%→0.30%へ上がると、差は+0.10%(=0.001)です。
注意
下はイメージのための単純計算(税引前・年率)です。
実際の利息は、銀行の計算ルール(残高の付き方・利払いタイミング等)や源泉徴収で変わります。
| 平均残高 (目安) |
年0.20%の利息 (税引前) |
年0.30%の利息 (税引前) |
増える分 (差) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 約2,000円 | 約3,000円 | 約+1,000円/年 |
| 300万円 | 約6,000円 | 約9,000円 | 約+3,000円/年 |
| 1,000万円 | 約20,000円 | 約30,000円 | 約+10,000円/年 |
ここから読み取れる現実
普通預金金利が上がっても、劇的に増えるわけではありません。
でも、「現金を置いておくコスト」が少し軽くなる。これは家計にとって地味に大きいです。
日銀 利上げ 預金金利|忙しい人向け“置き場所”の結論:3つに分ける
① 生活費口座:利便性優先(普通預金のままでOK)
給与受取・引き落とし・クレカ決済。ここは“詰まると困る”ので、金利より安定。
② 生活防衛資金:安全性+出し入れ(普通預金 or すぐ動かせる商品)
急な出費に備えるお金は、利回りより「すぐ使える」が正義。
利上げで普通預金が多少上がるなら、ここは追い風になります。
③ 使う予定がない資金:定期や別商品は“条件を確認してから”
定期預金は魅力が増えやすいですが、今回のように詳細が後日確定というケースもあります。
「金利だけ」で決めず、預け入れ期間・中途解約・キャンペーン条件まで見てからが安全です。
ひとこと
金利は、焦って追うと損をする。
でも、ルールを知って待てる人は、静かに得を積む。
FAQ|よくある疑問(検索の“他の人はこちらも質問”対策)
Q1. 日銀の利上げで預金金利はどうなる?
A. 銀行が預金金利を引き上げる動きが出やすくなります。今回もメガバンクが普通預金金利の引き上げを発表しています(適用開始日は各行の告知を確認)。
Q2. 普通預金と定期預金、どっちが先に上がる?
A. 今回の発表では、普通預金の改定日が明示され、定期預金は「引き上げ予定(詳細は確定次第)」という形が見られます。まずは普通預金の動きが先に見えやすいです。
Q3. いま定期預金に入れ替えるべき?
A. 急ぐ必要はありません。定期は条件(期間・中途解約・キャンペーン)で実質が変わるので、改定後の金利が確定してから比較するほうが納得しやすいです。
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情報ソース(一次情報+権威ソース)
本記事は、日銀の公表資料と、主要銀行が公表した「預金金利改定」リリースをもとに作成しています。預金金利や適用開始日は金融機関により異なり、今後変更される可能性もあります。最新の情報は必ず各行の公式発表・金利一覧ページをご確認ください。
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2025年12月19日)
- 三菱UFJ銀行「円預金金利及び短期プライムレートの改定について」(2025年12月19日)
- 三井住友銀行「各種預金金利の変更について」(2025年12月19日)
- みずほ銀行「円預金金利の改定について」(2025年12月19日)
注意書き
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘・助言ではありません。
- 預金金利・適用開始日・対象商品は金融機関により異なります。必ず各社の最新告知をご確認ください。
- 利息の受取額は、計算方法や源泉徴収等により変わります。表は目安としてご利用ください。


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