ファン歓喜＆驚愕――世代を超えて動き出す“ギャバン再起動”の全貌

――あの“赤い閃光”が、再び夜空を走る。

子どもの頃、テレビの前で胸を熱くしたヒーローが、令和の時代に帰ってくる――。2026年、東映が発表した新プロジェクト『PROJECT R.E.D.』。その第1弾として発表されたのが、『宇宙刑事ギャバン インフィニティ』だ。

なぜ今、“ギャバン”なのか？ そして“赤”というテーマに隠された意味とは？ この記事では、そのすべてを解き明かしていく。

『PROJECT R.E.D.』とは何か？東映が仕掛ける“赤の革命”

東映は2025年11月24日、長年続いた「スーパー戦隊シリーズ」に代わる新ブランドとして『PROJECT R.E.D.』を正式発表した。公式コメントでは「Revolution（革命）」「Evolution（進化）」「Destiny（運命）」の3つの意味が込められていると説明されている。

この新シリーズは、単なる特撮作品の刷新ではなく、“ヒーロー像そのものの再定義”を掲げている。特撮文化がSNSを通して再評価される今、東映が再び「赤」を掲げる理由には、戦隊シリーズを超えた普遍的な“希望”の象徴としての意味がある。

『宇宙刑事ギャバン インフィニティ』が意味するもの

第1弾作品として動き出す『宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、1982年に放送された初代『宇宙刑事ギャバン』の“リブート”ではなく、“継承”をテーマとした全く新しいストーリーとなる。

初代ギャバン＝一条寺烈（演：大葉健二）のDNAを受け継ぐ新主人公は、令和の価値観を映す新世代ヒーローとして登場。メタリックレッドのスーツデザインは、“赤い進化”を象徴しており、旧作ファンからも「伝説を壊さないデザインだ」と好評を博している。

スーパー戦隊から“ギャバン”へ――変革の理由

スーパー戦隊シリーズは1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』から50年続いてきた歴史を持つ。だが、近年は視聴層の高年齢化やSNS時代のメディア消費変化により、従来型フォーマットの限界が指摘されていた。

その中で東映が下した決断が「戦隊のDNAを、赤いヒーローという象徴に集約する」という挑戦だった。『PROJECT R.E.D.』は、単に戦隊を終わらせるのではなく、ヒーローの本質を次世代へ“継承”する試みなのだ。

放送枠もこれまでの「日曜朝9時30分」を継続し、親子で観る“日曜ヒーロータイム”の伝統を守る構成となっている。

SNS反響とファンの声「歓喜と驚愕の二重奏」

発表直後、X（旧Twitter）では「#PROJECTRED」「#ギャバンインフィニティ」がトレンド入り。ファンの間では「子どもと一緒に観られる日がまた来た」「ギャバンが赤いって胸熱すぎる」といった歓喜の声が多数投稿された。

一方で、「スーパー戦隊が終わるなんて信じられない」「懐かしいけど複雑」といった戸惑いも見られ、SNS上ではまさに“歓喜と驚愕の二重奏”が広がった。

注目すべきは、発表が「ニチアサ枠変更説」が浮上した直後に行われた点。東映のタイミング設計は、炎上リスクを回避しつつ話題を最大化する見事なマーケティング戦略だった。

ギャバンが教えてくれる“ヒーローの再起動”とは

ギャバンはもともと「正義を貫く孤高の刑事」として誕生したキャラクター。その精神は、時代を超えて今も色褪せない。『インフィニティ』では、“変わり続ける勇気”というテーマが物語の軸となる。

この作品は懐古ではなく、進化を選んだ挑戦だ。特撮というジャンルが、単なる子ども向けを超え、世代をつなぐ“文化”として成長していることを証明している。

「その“赤”が、未来を変える──」
「昭和を駆け抜けたヒーローが、令和にひとつの約束をする。」

まとめ：「“赤”は、希望の色だ」

50年の歴史を背負い、また新しい世代に向けて光る赤。『ギャバン インフィニティ』は、単なる復活ではなく“未来へのバトン”である。

令和のヒーローが見せるのは、懐かしさと革新の交差点。次の朝、あなたはきっと、もう一度“変身”を信じたくなるはずだ。